幻の羊肉と呼ばれる「プレサレ焼尻」。
国産の羊肉自体が生産数が少なく(大半はオーストラリアやニュージーランド何かからの輸入品です。)ただでさえ貴重なものなのですが、その中でも焼尻島のミネラルをたっぷり含んだ牧草を食べて育った「サフォーク種」と言う羊をプレサレ焼尻と言い、洞爺湖サミットで振る舞われた実績がある羊肉です。
そんなブレサレ焼尻ですが、数が少ないうえに、大半は銀座などの本州の高級店に卸されてしまう為、地元羽幌町の肉屋さんでも常に取り扱っている訳ではなく、また北海道で食べることが出来る飲食店も数店舗だけと限られています。
その内の一店舗にて、このプレサレ焼尻をメインにしたコースが食べれると聞いて突撃してきました!
そのお店がこちら!【ミクニサッポロ】さん!
少々こちらのお店と縁があったのもあり、スタッフさんとお会いした際に迷わず予約をお願いしておいた次第です。
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コース名がこちら!
「大地と自然の恵みのハーモニー」
全10品 13,000円
北海道の旬の食材を生かしたコース料理!
道産食材を存分に使用した料理が満載のコース。北海道民として地産地消の食材を使用した料理は嬉しい限り!
ソムリエセレクトのスバークリングワインで乾杯!
まずはアミューズ!
(お楽しみの意味との事。日本で言うところのお通し見たいなものてしょうか?)
カスベのほほ肉を生ハムで巻き衣を着けた一品。ソースの上にはシェフ配合のオリジナルスパイスが。生ハムの主張はあまり強くはなく、代わりにカスベの優しい味わいとホロホロの食感が◎!スパイスの表現が難しいですが、とても料理に合い味が広がりました!
「千歳の高橋さんがつくった自然栽培人参のムースリーヌとピューレ 毛蟹、雲丹、エクルヴィスのコンソメジュレ添え」
コンソメジュレ、人参のムース・ピューレの上に、毛蟹と雲丹が乗っかってました。調理してもまだ若干青臭さが残る人参の風味に、雲丹・毛蟹が合わさります。人参をメインに持ってきた前菜って珍しいものでした。
「フォアグラのポワレ 帯広の和田さんがつくった"わだのごぼう"と白老産黒毛和牛"あべ牛"テールのラグー和え」
「テール」とは牛の尾っぽの部分で、煮込みに適している部分との事。また「ラグー」とは煮込み料理の事。フォアグラの上には牛肉とごぼうの煮込みが添えられ、更に上には黒トリュフがたっぶりと乗っかってました!
トリュフの香りが良く感じられるほど良い鼻はしてなかったみたいでしたが、何よりフォアグラが凄く美味しかった!表面はしっかりと焼き色がついてましたが、中はトロットロのフォアグラ。口の中に脂っぽさが多少残るものの全然嫌じゃないくどさです!下のソースが柑橘系のソースでしたし、ラグーが結構あっさりとしたお味でしたので、最後まで美味しくいただけました!
ここでビールを追加!
ミクニサッポロさんは「サッポロクラシック」でした!
一杯960円の会計でした!
「釧路沖真鯛のポワレと真たちのフリット きのこのフリチュール添え 銀杏と枯木柚子のソース」
上にも出てきた「ポワレ」と言う言葉。フランス料理の調理方の1つで、底の深い銅鍋に小量のフォン(出汁の一種)を入れ蒸し焼きにすることだそう(ウイキペディア参照)。また「フリット」とは、衣にメレンゲを加えて作る揚げ物の事です。
真鱈は元々たんぱくな魚ですが、塩っ気がしっかりついていて食べ飽きることはありませんでした。柚子のソースの量は、ソースと言うよりは浸っている感じ。酸味が爽やかで真鱈とよく合っていました。たちポンや煮込み等でよく食べる機会が多い「たち」ですが、フリットは初めて!たちの形のままに衣がついているのも面白かったですが、程よい油がソースに合い美味しかったです!
「焼尻島の大井さんが育てたサフォーク仔羊"プレ・サレ焼尻"」
メインの羊肉「プレサレ焼尻」!プレサレの「プレ」とは「牧草地」を差し、「サレ」は「塩分を含んだ」の意味で、フランスのモンサンミッシェル湾付近の低湿地帯の呼び名だそう。その地域で育成された羊が「プレサレ」と呼ばれ、独特の風味をもたらすのだとか。そんなフランスと焼尻島の環境が酷似しており、味も負けず劣らずとの事より、「プレサレ焼尻」のブランド名となったそうです。ちなみにこの「プレサレ焼尻」、年間200頭程しか出荷できない貴重な羊。その内、ミクニサッポロでは4頭程しか割当がないのだとか…。
その貴重なプレサレ焼尻をいただく事ができました!手前のお肉がプレサレ焼尻のモモの部分、右が肩、それと腸詰め。
高級な羊肉になればなるほど獣臭さが少なくなる傾向ですが、それはプレサレ焼尻も同様。モモの部分はとても柔らかく臭みがないので、羊肉を食べている感覚があまりありませんでした!逆に腸詰めは臭みこそないけれど、鹿とかのジピエの様な食感で結構淡白。そして一番美味しかったのが肩の部分!個人的にプレサレ焼尻は脂身の部分が一番美味しい!こんなに脂身が甘い肉は他に食べた事がない位!その脂身が特に多かったのが肩の部分。全くくどさを感じない甘〜い脂身と柔らかいお肉のバランスが非常に良かったです!
高級な羊肉になればなるほど獣臭さが少なくなる傾向ですが、それはプレサレ焼尻も同様。モモの部分はとても柔らかく臭みがないので、羊肉を食べている感覚があまりありませんでした!逆に腸詰めは臭みこそないけれど、鹿とかのジピエの様な食感で結構淡白。そして一番美味しかったのが肩の部分!個人的にプレサレ焼尻は脂身の部分が一番美味しい!こんなに脂身が甘い肉は他に食べた事がない位!その脂身が特に多かったのが肩の部分。全くくどさを感じない甘〜い脂身と柔らかいお肉のバランスが非常に良かったです!
「北海道とフランスからのフロマージュ 本日のおすすめ三種」
道産のチーズとフランス産のチーズの内、三種選んでいただくのが本来。けどどれにするか悩んでいたらソムリエさんからのまさかのご提案。その提案にまんまとのっかり、量を少なくして代わりに全種類いただいてしまいました!これが通常のサービスなのか、たまたまかは不明です。
道産チーズには白糠の酪恵舎の物や、早来のチーズなどがラインナップに。フランス産チーズには青カビのものや、炭を使用したチーズなんかもありました。北海道産の方が柔らかく滑らか。逆にフランス産の方は味が濃く、しっかりとしたものが多かった気がします。ドライフルーツと一緒にいただくとかなり美味!
「洋梨のコンポート ジンジャーエールのジュレと柚子はちみつのスープ和え」
コンポートってよりはシャーベット。冷たくてしっかりと味がしている梨のシャーベットに比べ、ジュレ何かは結構あっさりしてたので、あまりジュレ等の味は感じられませんでしたが、梨のが美味しかったです。
「モンブラン」
普段見慣れない形のモンブラン!外側の棒状のものは生クリームに刺さったメレンゲ。マロンペーストは一番下に敷いてあります。こんなモンブランは初めて!しっかりと甘いメレンゲはサクサクの食感で、逆に程よい甘さの生クリームとの相性は〇。マロンペーストも栗のお味がしっかりと伝わり美味しかったです!でも先入観からか、モンブランを食べた気にはなれませんでした。
「コーヒー・小菓子」
最後はコーヒーで締め。小菓子はちょっと酸っぱいフルーツほおづき・ハスカップクリームのマカロン・ミニアップルパイでした!アップルパイのリンゴの先端はチョコでできてました。この中ならハスカップのマカロンが美味しかったな〜。
ミクニサッポロさんの料理は、良くいただくコース料理に比べて1品がボリュームがあり、中盤位で結構満足してました。全て残さず食べましたが、その結果お腹が一杯って言うよりは、かなりキツくなりました。満足できないコース料理より満腹の方が良いですけどね。
ミクニサッポロの場所ですが、JR札幌駅直結のショッピングモール「ステラプレイス」の9階。外から見ると丁度札幌駅の時計のある所の上の最上階。ステラプレイスにあるエレベータの内1機でしか行けないので、案内板をご確認の上、エレベータに乗って下さい。
9階でエレベータを下りると直ぐにミクニサッポロさんの通路。この時点で既に雰囲気ありますよね。
前に用事があって来た時にこのポスターを見て、食べにくる事を決めた訳です。プレサレ焼尻の文字を見て、心を動かされました!笑
通路を曲がったところに「三國シェフ」のお写真が飾ってありました!これみるとミクニに来たな〜って思っちゃいます!
ミクニの皆さんと都度話しながら食事を楽しんでいたら、いつの間にか3時間半も経過していました。結果最後の客になってしまいました…。あら、私ら帰らないと店閉めれないな〜、なんて話していると、フレンチはゆっくり食べるものだから気を使わずごゆっくりお楽しみ下さいとの事。流石に申し訳ないから会計を済ませ店を出ましたが、心遣いはやっぱり一流です!
人がいなくなったついでにレストランの写真も撮らせていただきました。写真では作業が終わった後だったので閉まってますが、調理場はガラス張りのオープンキッチンなので、レストランから調理している風景を楽しむことも出来ます!
反射して見づらいですが、窓の外はこの様な景色。回りの建物と同じくらいか少し高いので、結構見渡す事が出来ます!
ミクニサッポロさんの至る所に、ミクニの「M」の文字が散りばめられていました。この他にもまだありましたので、行かれる際には意識して見てみるのも面白いかも?
住所 : 札幌市中央区北5条西2丁目5 札幌ステラプレイス9階
電話 : 011-251-0392
営業 : ランチ11:30〜14:00、17:00〜20:30(L.O)
定休 : 火曜日